エゴ

エゴは根底が劣等感

前記事「エゴは根底が孤立」の説明で、不合格になることを強く恐れている人は、もしかしたら不合格になると疑っている人で、かつ、強く合格したいと思っている人です、と書きました。

「自己価値がなくなること」に置き換えてみると、人々は「自己価値がなくなること」を最も恐れています。

そして、もしかしたら「私は自己価値がないのではないか」と疑っていて、そうでありたくないと強く思っています。

この疑いは、無意識レベルではその通りであることを分かっています。自己価値があると心底信じていたら不安はないからです。

エゴは空っぽ

エゴは無価値であることを奥底で知っている

エゴは錯覚エネルギー(ないものをあると信じていて実態を作っている状態)なので、元々空っぽなのです。

そのため、価値などないことを深いレベルで分かっています

エゴは価値があることを証明するために生きている

しかしそれを絶対に受け入れたくありません。

そのため、そうではないことを証明するために生きていると言っても過言ではありません。

エゴは劣等感が根底のあり方

価値がないというのは、劣等感と言い換えてもいいでしょう。
エゴは劣等感が根底のあり方です。

劣等感を埋めることを必死でやっています。
劣等感が埋まった状態が優越感です。

エゴは優越感を持つ

劣等感があるところには必ず優越感があります。コインの裏表です。

どちらか一方しか表にならないので、どちらかしか感じられないですが、コインの裏表なので、セットとして存在しています。

優越感の状態が自信があるという状態です。これは以前に説明したように条件付きの自信です。

エゴは劣等感を克服・抑圧しようとする

劣等感を感じている状態は非常に苦しいです。
三大恐怖の一つなので当然ですね。

大抵は劣等感を感じないような行動を取ろうとします。
劣等感を克服できるようにがんばったり、劣等感を見ないふりしたり(抑圧)します。

エゴが劣等感を真に克服することは不可能

何かを成し遂げて結果を出し、他者に評価されて劣等感を克服したときは、優越感を持ちます。

これは本当の意味で劣等感を「克服」できたわけではなく、劣等感が見えなくなっただけです。フタをしただけとも言えます。

結果が出せなくなったり、他者評価が得られなかったら、また劣等感が顔を出します。

「エゴ=劣等感」である以上、劣等感からは免れません。
「エゴ=空っぽ、何もない、空虚、無価値、無能、役立たず、存在意味ない、嘘・・・」ですから。

しかし、存続こそエゴの根本プログラムです。そもそも「存在しない」というのはエゴにとってはとうてい認められるものではありません。

そのため、存在していることを必死で証明しようとしています。

存在証明・価値拡大のためのエゴプログラム

価値を上げるためのプログラム例
  • 空っぽから免れるために、たくさんのものと自己同化する
  • つまり「私のもの」を増やす、拡大する
  • 私のアイデンティティを作り出す
  • 「私」を手放そうとしない(固執・執着する)
  • 価値のあるものと同化しようとする
  • 価値のある組織に所属しようとする
  • 価値のある技術を身につけようとする
  • 価値のある資質を身につけようとする
  • 価値のある性格を身につけようとする
  • 価値のある才能を身につけようとする
  • 価値のある容姿を身につけようとする
  • 価値のある知識を身につけようとする
  • 価値のある資格を身につけようとする
  • 価値のある態度を身につけようとする
  • 価値のある信念を身につけようとする
  • お金(価値)を求める
  • 宝飾品(価値)を求める
  • ブランド品(価値)を求める
  • その他価値があるモノを所有しようとする
  • 価値のある地位を求める
  • 価値のある賞を求める
  • 他者評価、他者承認を求める
  • 価値のある成果を出そうとする

これらが、存在価値がなくなることを恐れていることが根本原因にあるエゴプログラムです。

これらのプログラムは一時的にしか緩まない

孤立を避けるプログラムと同様に、このプログラムを緩めようとしても根本的には緩みません。
ワークをしても一時的に緩んだり、部分的に緩むだけにとどまります。

ある程度は緩みますのでゼロ百ではありません

「私=エゴ」と認識している限り、エゴは存在価値がないことを恐れ、これらのプログラムが発動し続けます。

これらのプログラムから真に自由でいられるのは、あり方がエゴではなく、ハートにシフトしたときです。

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