エゴが恐れているものは?
エゴは欠乏、足りないが前提であり、本質的に弱者です。
では、エゴが恐れているものはなんでしょうか?
「エゴ=私」と認識していますから、皆さんが最も恐れているものはなんでしょうか?
子どもがやる残酷な行為
小学生は純粋な分、ある意味残酷な面も持ち合わせていて、大人であればブレーキをかけるようなことを平気でやります。
平気で「バーカ」「ブース」などと言いますが、大人は普通言いません。
小学生で最も残酷な行為がいじめでしょう。
いじめを受けた子どもは、ひとりぼっちです。誰からも見捨てられている状態です。
さらにその子の尊厳も踏みにじられています。
エゴが最も恐れている三大恐怖
孤立
エゴが最も恐れているものの一つが、孤立です。
見捨てられること、孤独とも言えます。
人々は孤立することを強く恐れます。
存在価値がなくなること
エゴが最も恐れているものの一つが、自分の尊厳を踏みにじられることです。
自己価値や存在価値がなくなることとも言えます。
人々は自分の存在価値がなくなることを強く恐れます。
罪の意識
他にも最も恐れているものがあります。
最も強い恐れと言えるかも知れません。
それは「罪の意識」です。
罪悪感です。罪悪感はマイナスの存在価値とも言えます。
たとえば、車を運転していて人を引いて殺してしまったとしましょう。この罪悪感は尋常ではない苦しみでしょう。
また、人々は犯罪者になることを恐れます。犯罪者とは罪を犯したものであり、あなたは罪人だというレッテルを貼られます。
これはかなり苦しいことで、だからこそ、犯罪をしないことの抑止力になります。
私はこれらを「三大恐怖」と呼んでいます。
死の恐れ
実は、もう一つ強い恐れがあります。
それは「死の恐れ」です。
「私=肉体」だと信じているので、私が消え去ることは本当に恐ろしいのです。
エゴはエゴが消えることを最も恐れている
結局、エゴは存在そのものが消えることを最も恐れています。
肉体の死も、孤立することも、存在価値がなくなることも、罪認定されることも、エゴそのものの死につながるので恐いのです。
但し、肉体の死は普段はリアリティがない人が大半です。
日常的に死を意識していないので、死の恐れは意識に上がってきません。
そのため、最も恐れているものから外しました。
孤立や存在価値がなくなること、罪意識の恐れのほうが断然身近なので、それらを三大恐怖としました。
- 孤立すること(見捨てられること)
- 存在価値がなくなること(自己価値がなくなる)
- 罪の意識(罪悪感)
肉体の死を含めると四大恐怖になるでしょう。
エゴは存在そのものが消えることを最も恐れているため、エゴの機能は「存在存続プログラム」と言えます。
裏返せば、存在を存続させるためには、存在がなくなるようなことを最も恐れるようになっているとも言えます。