Contents
私たちの心の悩みはエゴに由来する
タイトルの「エゴがあらゆる悩みの根本原因」というのは少々オーバーな表現のように感じるかもしれません。
悩みの原因というのは様々で単純にこれだと断定できないものだからです。
ですが、心の専門家として学び、実践し、経験から得た結論は、私たちの心の悩みはエゴに由来するものであると確信しています。
エゴが根本原因で、様々な悩みはエゴから派生しているものです。
私を存続させるものがエゴ機能
人々は「私=エゴ」と認識しています。
エゴというのは「私」という感覚ですが、「私」を存続させるプログラムがエゴの基本機能です。
こちらの「エゴ」記事ではエゴのプログラムについて紹介しています。
読んでいくと、あらゆる悩みがこのプログラムから来ていることが分かるでしょう。
心の病気の例
たとえば、心の病気。
心の病気もいろいろな種類があるのでひとくくりにはできませんが、エゴプログラムが何らかの理由で異常に強化された結果、歪んだ形で生じているものです。
うつ病は、ストレス対策などによるエネルギー不足が起こり、エゴがこれ以上の活動は危ういと判断し、エゴによる肉体機能防衛メカニズムによって、やる気を促す機能をOFFにした結果の症状です。
不安症は、一過性の大きなストレスや日々のストレスの蓄積によって、エゴによる心の防衛メカニズムが過度に働き、恐怖が極度に大きくなり、不安が止まらず、制御できない状態です。
エゴプログラムが強くなった理由はストレス
普通は、ここまで防衛メカニズムが過度に働きません。
ここまで強くなった原因があります。
その原因をシンプルに言うとストレスの蓄積です。
ストレスは不満・葛藤のエネルギー
では、ストレスは何かと言うと、エゴの基本プログラムから来る不満・葛藤のエネルギーです。
ある会社員の事例
例を挙げましょう。
会社の人間関係が悪く、仕事も自分に合っていなくて結果が出ず、自分を苦しめる思いと感情に悩まされていました。
- 仕事したくない でもしないと生きていけない
- あの人嫌い でも仕事だから言うこと聞かないといけない
- 私はこんなこともできないんだ でも仕事ができて認められたい
これらが「不満・葛藤のエネルギー」です。
不満・葛藤エネルギーはエゴプログラムから生じる
これは状況が悪いから起こっていると考えてしまうでしょうが、実はそうではありません。
その人のエゴプログラムによって生じています。
さっさと会社を辞める人もいれば、同じ状況でもケロッとしていたり、自分で仕事を作っていく人もいるわけです。
ストレスの蓄積が悪影響を及ぼす
この「不満・葛藤のエネルギー」がストレスですが、一過性のものであれば大した影響はありません。
ですが、このストレスが何か月も続くとストレスの蓄積も莫大なものになります。
このストレスの蓄積が心身機能に大きな影響を及ぼします。
エゴプログラムが過剰に働く
ある日の通勤時、いつもの満員電車に乗ったとき、急に息苦しくなり、パニックになりました。死んでしまうのではないかというくらい苦しくなりました。パニック発作です。
パニック発作になった理由は蓄積されたストレスが元々あって、そこに追加的ストレスがかかったことです
今度は電車に乗るのが恐くなりました。エゴの防衛機能です。
自分を危険な目に合わせないためのプログラムです。
でも、会社に行かざるを得ないので困ってしまいます。
会社を辞めても、電車に乗るのが恐いせいで、次の仕事に相当な制限が出ます。
こうなると人生にかなりの制限が出て、苦しみの悪循環になってしまいます。
あらゆる悩みはエゴプログラムから来ている
シンプルに書きます。
エゴの機能=私を存続させようとするプログラム(エゴプログラムとします)
- エゴプログラム→日常で不満や葛藤を生む→ストレスへ
- ストレスの蓄積→エゴプログラムが過剰に強くなる
- エゴプログラムの過剰→心の病気、身体の不調、人生が生きづらい、慢性的に苦しい…
もちろん、心の病気だけではありません。
人生が思うようにいかないことの悩みや、人生がつまらない、自信がない、能力がないことの悩み、人間関係がうまくいかないことの悩みといったあらゆる人間の悩みも、エゴから来ています。
悩みを解決したいならまずはエゴの理解
悩みを解決したいのであれば、まずは悩みの元となっているエゴプログラムを理解する必要があります。
エゴプログラムを理解したとき、自分の悩みはエゴから来ていたものだったことが腑に落ちるでしょう。
そして、エゴプログラムを変えたいという願望が生まれるでしょう。
エゴプログラムを変えるには、エゴプログラムを理解していなければ変えようがありません。
まずはエゴプログラムを理解することが先決です。
ぜひ、最後まで読んでみてください。