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同化(同一化)の外し方

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前回の記事で、感情を感じるのは同化(同一化)を外した方がいいか、感情と同化をして感じた方がいいかについて書きました。

強烈な感情や、感情を感じやすいタイプの人は、同化を外すことをオススメします。

特に、パニック障害のパニック状態や、トラウマを思い出したときの苦しみ、強迫性障害の強迫観念(不安衝動)は、同化を外すことをオススメします。

同化(同一化)の外し方

では、どうやって同化を外すかということですが、様々な方法があります。

感情を感じているときの体感覚を感じる

フォーカシングというセラピーがありますが、身体の感覚を感じるだけで強い同化から抜け出すことができます

怒っているときは、基本、我を忘れています。
不安なときも悲しいときもそうです。

このとき、怒りや不安や悲しみなどの感情を身体のどこで感じているかに気づいてみましょう

これだけで一歩引いた視点で感情を感じることができています。

同化を外す基本は気づきの視点

同化を外す基本はマインドフルネスの視点、つまり、気づきの視点です。

身体の感覚に気づいているときもマインドフルネスです。

この気づきの視点に立つとき、同化を外すことができています

ただ思考を流していき、いちいちとらわれることなくただ思考が流れているのを見守るトレーニングをすることで同化癖を容易に外すことができるようになるでしょう。

他にも同化を外すためのテクニックをお伝えします。

ピンと来るものをやってみてください。

映画のスクリーンに映っている自分を見る

一つのやり方は映画にするやり方です。

感情を感じて苦しんでいる自分を映画館のスクリーンの中の登場人物にします。
そして、私自身はその映画を客席で見ています。

それがうまくできると、感情を感じて苦しんでいる人がいながら、冷静な自分も発見できるはずです。

この冷静な自分のほうを意識してみると、自分は落ち着きます。

でも、身体に感覚はあり、感情自体は残っています。そして、スクリーンに映っている人は苦しんでいます。

この分離した状態で、スクリーンに映っている人を意識して感情処理をやっていきます。

感情処理のやり方は前の記事でお伝えしたのでここでは割愛します。

すると、スクリーンに映っている人はだんだん落ち着いてきてイメージが変わってきます。身体の感覚も楽になり、感情エネルギーも処理されています。

このやり方をまずは練習してみてください。

あまりに同化が激しいととりあえず深呼吸

パニックに近い状態であれば、とりあえず深呼吸していくのも手です。少し落ち着いてからこのワークをしてもよいでしょう。

観客席の私も苦しんでいる場合

深呼吸しても落ち着かなくて、このワークをしても、スクリーンを観ている観客の私も苦しんでいる状態になるかもしれません。

その場合、さらに分離します

観客席をスクリーンからかなり遠ざけます。
あるいは、その観客席で観ている自分をさらに俯瞰して観るようにし、更なる分離をしていきます。

すると、冷静な自分にたどり着けます。
そうなれば、同じようにしていけばよいです。

冷静な自分の視点になるのがポイントです。

アンドロイドの肉体ロボットだと思ってみるやり方

映画館のスクリーンのやり方は同化を外す方便なので、冷静な自分という視点が気づければ方法は何でもよいです。

映画館の観客席がやりにくければ、別の方法を試してみます。

一つは、こういった方便はいかがでしょうか?

方便なのでやり方が重要なのではありません。同化を外すことが重要です。

自分の肉体、思考、感情は、自分のものではなく、アンドロイドロボットだと思ってください。
そのロボットを冷静な視点で観察してみます。

観察者に同化しない

このとき、「このロボットはどうなっているんだろう?」「大変だな」「かわいそう」「このロボット嫌い」などと観察者が思考を出して、観察者が感情を感じがちです。

こうなると、今度は観察者に同化している状態です。
ロボットよりは分離できていますが、結局一緒なのです。

そういった思考が出てきたらとにかく気づくだけにして、その思考についていかないようにしてください。

ロボットの感覚、思考、感情に気づく

ロボットの肉体の感覚、出てくる思考、出てくる感情に気づいてみてください。

この場合、ただ、気づくだけでいいですが、もしそれがやりにくい場合は、キャッチアンドリリースでもよいです。

キャッチアンドリリースでもいい

たとえば、ロボットから「このやり方難しいなぁ」という思考が出たら、「そう思っているんだね」で止めます。

キャッチだけで止めて終わりにします(リリースします)。

このとき、「このやり方難しいなぁ」→「そう思っているんだね」→「でも大丈夫だよ」としてしまうと、キャッチしたボールを投げ返してしまっています。

そうすると、ボールを投げ返すことでエネルギーを与えてしまうことになります。
こうなると思考はエネルギーを得てどんどん連鎖的に出てくることになります。

キャッチしたボールを投げ返さないことが、思考にエネルギーを与えないということです。

そうすれば、思考は静まってきます。

映画館のスクリーンに映っている人でも、ロボットでも同じです。

同化を外すとエネルギー解放がうまくできるようになる

対象を分離させ、分離させた対象の肉体感覚、思い、感情にただ気づき続けるだけ(あるいはキャッチアンドリリース)でいるというのが、同化(同一化)の外し方です。

これを覚えると、同化が強すぎてエネルギー解放できなかった人が、エネルギー解放できるようになります。

特にいろいろなセラピーを受けてもまったく効かなかったという人はぜひこれをやってみてください。

但し、乖離タイプ(感情を感じないようにしていて感情が出てこないタイプ)は別のアプローチになります。

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