ハートは過去や未来を握りしめません。
ハートは常に「今」です。
エゴは過去を握りしめています。
Contents
過去は「今この瞬間」どこにあるか?
過去というのは何でしょうか?
今、この瞬間、過去はどこにあるでしょう?
今、この瞬間には過去はありません。「今」しかありません。
過去は過ぎ去っています。過ぎ去ったものはどこにあるでしょうか?
どこにもありません。
ですが、どこかに残っているから、過去があるように錯覚します。
残っているものは記憶です。それはイメージです。
過去というイメージを持ち続けており、それを過去と認識します。
記憶は解釈として捉えている一部
映画館に行きます。
同じ映画を見ます。
でも、見ている記憶は人によって違います。
覚えているところ、気になる場面、解釈・・・人によって違います。
つまり、記憶は絶対的な事実ではなく、自分が気になったり、解釈しているものをイメージとして覚えているだけです。
そのイメージを握りしめます。
この映画を思い出すとき、この映画はこういうものだという過去のイメージを再現します。
心の傷も同じこと
過去の心の傷も同様です。
友達が自分の彼氏(彼女)と付き合うことになったとします。
友達に裏切り者、不誠実などとレッテルを貼ります。
友達を思い出すと、その負のレッテルが現れます。そして裏切られたショックの感情も現れます。
友達と絶縁します。
絶縁しても、何かのきっかけで思い出すたびにそのときのイメージと感情が蘇って苦しくなります。
心の傷がたくさんあると、それだけ苦しむことになります。
エゴは次に同じ目に遭わないように握りしめておく
エゴは握りしめるので、いつまでも持ち続けます。
心の傷を伴う出来事を次に避ける必要があります。だから握りしめておくのです。忘れないように。もう一度そんな目に遭わないように。
でも、そのせいでいつまでも苦しむことになります。
そのほうが長い目で見ると、何百倍も苦しいのです。
心の傷を手放すのは意志だけでは困難で、傷を癒す(未消化な感情のケア、抑えていた本音を分かってあげるなど)ことを通じて、自然に手放せる方向に持っていくことが必要でしょう。
ハートで生きる人はいいものも悪いものも区別せず握りしめない
ハートの人は、過去を握りしめません。
いいものも悪いものも区別しません。
いいものも足かせになります。
過去の栄光や楽しい思い出は握りしめたくなります。
今、その状態とほど遠かったとしたら、過去の栄光を握りしめて、今を嘆きます。
今ここにある喜びに気づきません。
過去とのギャップに不満を抱き、不満の人生を送ります。
ハートの人は、過去の栄光も、過去の喜びも、過去の心の傷も、すべて握りしめません。
そのときに精一杯楽しみ、感じ、引きずりません。
だから、今、それらにとらわれません。
ハートで生きる人生は単純で新鮮
今に、過去を当てはめません。
だから、過去を繰り返しません。
楽しいことがあれば喜び、嫌なことがあれば悔しがるという単純な人生です。
今、起こっていることを堪能します。
過去を握りしめている人は、過去を生きている人です。
過去を適用し、今そのものに、過去を見ています。
過去に縛られています。
人生そのものを失います。
ハートで生きる人は過去に執着しない人です。
今に生きる人です。
人生を堪能する人です。